
どーも!
土地なしサラリーマンの
くさおです
新聞で気になる記事があったので紹介します。
現在とある研究機関で「光る植物」をつくっているそうです。

な、なんやてーー!?
「光る植物」なんて観賞用としても素晴らしいですが、
街路樹にして電源不要の照明を目指しているらしいです!
今回はなんともクレバーな近未来のお話です。
光る街路樹づくりに取り組んでいる。2050年には電灯に代わって光る木々が街を照らしているかもしれない。(中略)22年1月に米ラスベガスで開かれた世界最大のテクノロジー見本市「CES」。この会場で、光るポプラ並木のイメージ画像が映し出された。真っすぐに伸びる道路に沿って植えられた街路樹のポプラは。太陽の光のもとでは見慣れた街路樹と変わらない。しかし夜になると幻想的に光って見え、辺りを照らす。
日経産業新聞,”光る植物 電源不要の照明”,2022年2月4日


なんとも幻想的な風景…!
しかしここでシンプルな疑問が…
「なぜ植物を光らせることができるのか?」
それを可能にするのは遺伝子改変技術です。
自然界には自ら発光するする生物はいくつも存在しています。
ホタル・アンコウ・クラゲ・キノコ・コケなど
それらの生物の光る仕組みと遺伝子情報を解読して、
遺伝子改変技術をもちいて光らせたい植物に遺伝子情報を組み込むそうです。

(日本の八丈島、八丈島植物公園)
記事によると、生物が光る仕組みは大きく分けて2つの方法あるそうです。
①発光
タンパク質を分解したエネルギーで自ら光る。ホタルやキノコなど。光は弱い。
②蛍光
光を吸収して放出する。光の色を変える。クラゲ。別エネルギーがないと光らない。
「発光」と「蛍光」ということなる方式を遺伝子に組み込ませることで、
普通の植物を青・赤・緑色に光らせる。
すでにそんなところまで実現させているそうです。
しかし光る植物が室内照明や街灯として利用できるには、
現状達成しているレベルの数十~数百倍の明るさにする必要があるそうです。
実用化までのハードルは高いです(実用化にはあと30年ほどかかるとか)
しかし技術的な問題だけでなく倫理的な問題もはらんでいます。
例えば光る植物から発する花粉・種子、人の手から離れて野生化など…
遺伝子改変植物が予期しないかたちで自然界の生態系に影響を与える可能性もあります。
そのため花や種子をつけない植物に改変する必要でてきます。
一筋縄ではいかないのがこの分野の難しさなのかもしれません。
以上、「光る植物」についてでした。
バイオサイエンスについてペンギン程度の知識しか持ち合わせていない私ですが、
その可能性はおおいに感じました。
特定の遺伝子を組み込むだけでプラグインの様に機能拡張できるなんて…
正直、私の頭ではイメージがおいつきません(‘Д’)
光る生物は、からだのつくりもそれに合わせて進化しているはずですが、
遺伝子操作で光らせた植物は突然の変化に順応できるのか?
ノウハウがあると思いますが、いろいろと疑問が湧いてきます。
続報あればまた紹介します。
ではばーい!
出典元:奈良先端科学技術大学院大 デジタルグリーンイノベーションセンター,「Lighting that does not require electricity with a system of luminescent organisms.」
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