先日ディッキアイベント「Spikes」で知り合ったディッキチさんに面白い情報をいただきました。
「ディッキア用土は花の培養土だけで十分説」
ソースはディッキア界隈で先生と呼ばれている刺毒植物狂さんが某イベントで紹介した植替え方法だそうです。
地植え畑からJawsを引き抜き比較実験してみます。

概要は以下の通り😌
では実験に使用する用土の紹介をしていきます。
用土①軽石主体

2022年から実験的に取り入れた用土配合です。
サボテンの先生が提唱している「軽石栽培方」をディッキアにも流用しました。
米粒~小豆サイズの軽石を主体としています。特徴は赤玉土に比べ圧倒的に水はけが良いです。これはサボテンの苦手な梅雨~夏の高温多湿期に如何に鉢内を早く乾かし、株の調子を崩さないように焦点を当てられています。
また通常赤玉土は2~3年ほどで粒が崩れていきますが、軽石ならば灌水で粒が崩れる事がないので植え替えスパンを延ばせるメリットもあります。
赤玉土用土より辛めの水やりになるので引き締まった株になるのでは?と密かに期待しています。
元ネタはこちら

サボテンでは軽石100%でやっていますが、ディッキアにはさすがに辛過ぎると思いココチップと炭を入れて保水性上げました。

しかし実際に運用してみて予想以上に水はけ良過ぎることが分かりました。
春~秋は雨ざらし管理を想定していましたが、雨灌水だけでは不十分です。
活着までは毎日水やりして管理面で苦労しました😫
そこで芝の目サイズの軽石も入れたVer.2を作りました。

芝の目サイズの軽石にすることで用土の硬さをキープしつつ保水性をアップさせました。それでも赤玉土主体(小粒)よりは水はけは良いいです。

今回の実験では軽石主体用土をこちらの2種類で試します。
子株の数が少ないので統計的な有意差は見られませんが、お試し実験なのでご了承を😅
根張りの違いが見られたら面白いなと思います。
用土②赤玉土主体

赤玉土主体の用土。いわいる多肉植物用の土に近い配合です。現在ディッキア用土で一番メジャーに使用されているものではないでしょうか(あくまで私の所感です)
私の配合は大まかに以下になります。
硬質赤玉土(小粒+細粒)7、硬質鹿沼土(小粒+細粒)1、軽石(小粒)1、ココチップ・炭1

今回の実験ではこちらを標準品として見いきます。
用土③花の培養土

こちらが今回の目玉となる花の培養土
ホームセンターで1番コスパの良いものを購入(40Lで700円ほど)

いわいる柔らかい土というやつですね。配合は以下になります。

さわった感じはふっかふかです。

土が柔らかいのはたい肥・ヤシガラピートピートモスが多くの割合で入っているからですね。保水性は赤玉土など粒状用土より高いです。しかし柔らかい土は灌水を繰り返すことで徐々に土が絞まっていくことが予想されます。それを防ぐため赤玉土・鹿沼土・パーライトを入れて隙間を作るという感じでしょうか?肥料分は既に入っています。

ちなみに培養土に含まれる「ニーム」とはインド原産の常緑樹です。葉・皮・実などに薬用成分が含有されており、インドの民間療法に利用されています。種子まわり(核:果実の内果皮が木質化して堅くなった部位。クルミの殻みたいたもの)に含有される「アザディラクチン」という成分には虫除け効果があります。200種類以上の虫に効果があり、最近では天然成分の忌避剤として利用されているようです😀
では植えていきます。
刺毒さんがなぜこの方法に至ったのか?経緯や意図まではわかりません。
いつかは聞いてみたいですが、今回は方法の紹介のみとさせていただきます。
①鉢に培養土を入れます(鉢底石はなくてもよい)

②培養土を鎮圧する
隙間なく土を詰め込むのがポイントのようです。
(根詰まり的には大丈夫なのでしょうか?)

オラァ!!

オラァ!!

押し込んだら押し込んだだけ土が詰まっていきますね。
どれくらいの密度が最適なのかはよくわかりません!
③株を植え込みます

株元がぐらつかなくなるまで土を押し堅めます。

オラオラオラァ!!

鎮・圧・完・了!!

こんなもんかな?
④たっぷりと灌水


うわ~!!

高密度に鎮圧された培養土ではじゃぶじゃぶ水やりすると排水が追いつきませんね。
よく言えば保水性は抜群です。
ディッキア自生地の写真をみても、水場のすぐそばに生えていたりするものもあるので
常時水分があるのはディッキアにとっても好ましい環境なのかも。
(雑菌が繁殖していなければですが…)



一滴ずつドリップしながら排水されていきます。
外管理だと土砂降りの時は用土が流れてしまいそう。
私を基本外管理なのでそのあたりも確認していきます。
まとめ

一株だけデカいのは察してください…
ディッキアの土は「花の培養土だけで十分説」が出たので、複数用土で比較することにしました。
用土①軽石主体

用土②赤玉土主体

用土③花の培養土

株数確保出来なかったので1条件につき2株ずつです。
統計的にはまったく説得力の無い実験ですのでご了承ください。

とりま遮光率45%+ホーマイ腰水で発根管理に入ります。
変化があれば気が向いた時にTwitterなどで報告します。
ではばーい!
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