
どーも!
土地なしサラリーマンの
くさおです
前回まで日本国内でアボカドを栽培する障壁について考察してきました。
気温・土壌・デリケートな根っこなど…
控えめに言ってかなりムズい…

スーパーで買ったアボカドを植えたら実がなったと聞いたぞ!
アボカド成長、次々大きな実 「学生服のやまだ」駐車場
あなたの静岡新聞2021.10.29
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/978830.html
そうなんです。
ニュースになったりならなかったり、
少数ながらもわが県ではアボカド栽培に成功している事例いつくつがあります。
スーパーで買ったアボカドを植えたら実がなった
この事実から成功の要因を読み取っていきます。
くさおの仮説
①勝手に選抜された説
②根張り成功説
③立地が良かった説
当たりのアボカドだった?

「スーパーで買ってきたアボカドが美味しかった!」
自宅での収穫を夢見て、種に爪楊枝を刺して水耕栽培を試した経験のある方は少なからずいると思います(かく言う私もその一人)
しかし半分くらいの方は芽が出ずにそのままゴミ箱へ…
運良く芽が出ても庭先に植えたら冬が来て枯れた…
この様なケースが大半かと思います。
それは種に当たりハズレがあるからです!
スーパーに並んでいるアボカドは99%はメキシコからの輸入品で『ハス』という品種になります。アボカドが結実する過程は他品種の花粉から受粉するケースが多く、これが当たりハズレの原因となります。

なんやて!?
人間にも同じことが言えます。
血の繋がった兄弟でも父親似だったり、母親似だったり。はたまたお祖父さんと同じ首元に☆型のアザがあったり…

ハスアボカドの耐寒性は-2℃と言われています。大抵の露地では絶望的です。メキシコ産地での花粉親は不明ですが、開花時期の近いフェルテ(耐寒温度-4℃)と予想しております。
果実ひとつひとつがオンリーワン!数ある種子のうち優れた耐寒性を発現したものが生き残っている…!
狙ってないけど自然の選抜
これが1つ目の仮説です。
根張り=強さ?

2つ目の仮説は根張りです。
園芸農業問わず、根張りを良くすれば株の状態が良くなるという話は古今東西異口同音ささやかれております。
前回コラムでもアボカドの根はデリケートという話をしました。市販のポット苗の中には根がグルグル巻になっているものがあります。アボカドは直根タイプの根になります。この状態では露地植えにしてもその後の根域生長が上手くいかず、株の調子が上がらないケースがあるそうです。
実生苗で初期の根張りが上手くいけば、想定外の耐久力を宿す株が育つのではないか?
これが2つ目の仮説です。
市街地は要塞?

アボカド栽培が成功している場所にはある共通点があります。
それは住宅街or市街地に植えられていることです。

アボカドはシティ派なんですね!
いや違います。
ここから考えられるのは立地と建造物によるアドバンテージです。
アボカドの対敵である寒さと風を防いでいると推測しています。
夜間の山間部から降りてくる冷気というのは曲者です。
山から距離のある立地であれば、冬場の冷害はある程度緩和されます。
それでもハスアボカドの耐寒温度の-2℃を下回ることはあるので、種の選抜要素はあると思います。
もうひとつは防風です。
市街地、住宅街など建造物が密集する場所では台風、冬場の空っ風をある程度防いでいるのだと思います。
庭先に植えアボカドが大きく育つのは理にかなっていると言えそうです。
人が好む所はアボカドも好むと言えそうです。

やっぱりシティ派じゃないか…
まとめ
スーパーで買ったアボカドを植えたら実がなったという事例から読み解く勝利の要因3説でした。
くさおの仮説
①勝手に選抜された説
②根張り成功説
③立地が良かった説
仮説①~③の複合的要因によるものだと思われます。
仮説①があっていれば既に日本の環境に適応したアボカドが出来ていることになります。味と実成りが良ければそのアボカドを品種登録して増やすのも一つの手かもしれませんね🤔
いずれにせよ耐寒性のある適切な品種を風と冷気を防げる適切な場所に植えればうまいこと育ちそうです。
街中にアボカド農園を作ったらそれはそれで話題になりそうですが😌
まあ金がいくらあっても足りなそうですね笑
天然の要塞になりそうな掘り出し物の農地を1年近く探していますがなかなか見つかりませんね〜!
ではばーい!
コメント