
どーも!
土地なしサラリーマンの
くさおです
今年の冬も無事?越えることができました。
珍奇植物の地植え実験の結果を集計しました。
立地条件・株の状態で結果はかなり振れると思いますので
参考程度に見てもらえるとありがたいです。

ちなみに地植え実験3度目の冬越となりましたが、今年に冬は本当に寒かったです
(毎年言っている気がしますが…)
以下スマート温度計で集計した地植え畑の温度データです。
シーズン最低気温は2022/1/21に-9.5℃記録

Yucca rostrata ‘Sapphire Skies’

当地植え畑最強の耐寒性をこちらのユッカロストラータで間違いなさそうです。
不織布などでカバーをかけることなく、無傷で冬越達成です。
ドライガーデンで好まれるの納得です。

こちらは不織布トンネルブースです。
不織布1枚被せることで株へのコールドダメージが大きく抑えられることがわかったので、
多くの株はこのような管理としています。

緊張の瞬間…(;^ω^)
取り外します…!

オラァ!!

み、みすぼらしい…(;^ω^)
訳は後ほど説明します。
Opuntia vulgaris variegata ‘rainbow’

サボテンの中では抜群の耐寒性を誇るオプンチア
昨年までは不織布1枚で無傷でしたが今年はコールドダメージをくらってしまいました。
やはり今年の冬は寒いのか…
気になったので過去3年分の温度データを集計しました。

これだけみるとダメージのボーダーラインは-7~8℃くらいか?
しかし実際には株のコンディション、土壌の水分量、温度の下がり方など
複合的な要因が絡み合っていると思われるので一概に言うのは難しいっすね。
チャートで比較すると今年の冬が下振れしているとは言えそうですね。

Agave titanota’blue’? 実生

チタノタブルー名義の実生苗(とてもそのようには見えませんが…)
冬場にさらにデカくなったようです。
外葉はコールドダメージでやられていますが、生長点は平気そうです。

実生の兄弟株
ノーダメージですごせるのは‐5℃程度が限界の様です。
Agave nigra ‘Sharkskin’

不織布1枚でノーダメージ。強いです。
ノーガードでも冬越し出来そうな気がします。
Agave titanota ‘Black and Blue’

アガベの中では耐寒性の低いチタノタ(ノーガードだと‐1,2℃が限界か?)
今年はガッツリコールドダメージを受けながらもなんとか冬越し達成しました。
というのも今年はコモ掛けという手法を試してみました。

コモ掛けとは、ススキや藁などを株に立てかけてを覆い冬の雨風をしのぎます。
これは果樹の業界で幼苗を越冬させるために使われる手法のようです。
株を完全に覆ってしまうので光合成は捨てて防御全振りのスタイルです。コモ掛けは簡易的にできるのと、ビニールで囲った際の急激な温度上昇による蒸し焼きのリスクが防げる、雨が降っても藁を伝って流れるので株は比較的ドライな状態をキープできるなどの利点があるそうです。
ちなみに藁は友人宅からもらいました。

難点としてはとっ散らかって見栄えが悪いということでしょうか。
しかし‐9.5℃でもやり過ごすことが出来ました。
これ以降に紹介する株はすべてコモ掛けを施した状態で冬越しています。

Boophane disticha

ぱっとみは死んでいます。
しかし昨年の様に奇跡の復活を果たす可能性があるのでしばらく様子見です。
Dyckia ‘Hidden Dragon’

こちらは株によって結果が分かれました。
無傷であったり☆になったり。
☆になった株は活着しきれてなく、触るとグラついていたのでそのあたりも関係するのかなと思っております。
Dyckia ‘Galaxy’

ダメージ食らってますが元気そう。
分頭しすぎてなんだかわからない状態なので、今年は掘り起こして株分けしようかな。
Dyckia ‘Mercury’

多少食らってますが比較的大丈夫そう
Dyckia Mercury×Bone

マザー生長点が抜けて★になりました。子株は2株生き残りました。
Dyckia ‘Bill Paylen’

うちのハイグレード株
無事そうで安心しました。
Dyckia ‘ Mahachai’ F2

ハチャメチャにやられています。
ゴエの顔色が濃い株は耐寒性高くなく地植えには向いていないと思います。

子株だけは生きていたので温室へ持ち帰って育てます。
Dyckia ‘Jaws’

昨年地植えした株です。いきなりの極寒で試練だったと思いますが、
生長点付近はあまりダメージなく超えてくれました。
まとめ

以上地植え畑の’21-22冬越し結果でした。
やはりある程度の耐寒性を持っていても、無傷で冬越できる株はごくわずかでした。
ドライガーデンで植えられている植物(ユッカ・ソテツ・一部アガベ)は先人がいろいろ試した結果、選ばれたたものだということが3年目にしてようやく理解することができました。
これは一縷の望みのようなものですが、この耐寒実験を繰り返すことによって植物の耐寒性が上がることはあるのでしょうか?植物にはサイヤ人的な特性があることを心のどこかで願っています。
以上’21-22地植え畑の冬越しレポートでした。
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